技術
光学設計
ご依頼いただきました光学仕様(使用目的による焦点距離やバックフォーカス、画角、開口数、解像度、収差、サイズ等)をもとに熟練の光学設計者が光学設計ソフトを駆使して設計いたします。
樹脂の利点である複雑性への可能性を追求し、ご依頼いただきました光学仕様にどのようなレンズがベストであるかを検討いたします。
弊社では金型-成形-コートの一貫社内生産を行っておりますので、経験上製品化における品質、生産性、安定性、生産リスクの回避、メンテナンス性、生産コストをも同時に取り入れたトータル的な光学設計が可能となっております。
さらに多くの素材(樹脂)からの製品化を行っておりますのでご使用の際に適した素材の選定も検討可能となっております。
弊社光学設計は多種多様な形状と素材の組み合わせによるまさに無限の可能性を追求いたします。
金型
プラスチックレンズづくりにおいて、基礎となる部門の工作部では創業当初から受け継がれた技術力を元に更なる発展のため、最新の設備とソフトをたえず導入し製作開発を行っております。
新素材または光学レンズ設計の高度化、そして品質の向上や生産性の向上などものづくりにおける課題、問題に対し積極的に取り組みよりよい技術での製品化が可能となるよう技術開発を行っております。

金型設計では3DCAD/CAMを用いて綿密な解析、シミュレーションにて耐久性とコストパフォーマンスに優れた金型設計を行っております。
さらにお客様個々のケースにもご対応できるよう最新の情報、概念を取り入れた自社ソフトウェア開発を行い、既存のソフトによる制約を受けない柔軟な金型設計を行える体制を整えております。


〔レンズコマ金型 弊社実績値〕
STAVAX焼入れ鋼(硬度HRC53相当)
メッキ無し無垢鏡面
形状:球面形状
表面形状:0.3μm~数μm
表面粗さ:(Ra)2nm
射出成形
射出成形によるプラスチックレンズの製品化を担当する成形部門では試作製品そして量産製品を多品種少量生産から大量生産に至るまで幅広く対応できるよう尽力しております。
バリエーション豊富な成形機にて24時間操業による製品の安定化を確保し、お客様にご納得していただける製品化を努力いたします。またクリーンな環境で成形いたしますので光学製品を安心してご依頼いただけるよう努めております。
代表的な光学用樹脂をはじめ新素材への対応も取り組んでおり金型設計、金型製作の高度化によりあらゆる形状製作の可能性を秘めております。
定期メンテナンスを行い金型の高寿命化や量産性の向上に努め、コストと品質のバランスのとれた製品化を目指しております。

〔量産成形 弊社実績値〕
1ベースの生産数(月産)目安
100~15000個/月
製品最大サイズ:100×100㎜
納期:1か月~
コート(薄膜蒸着)
プラスチックレンズにコートを施す蒸着部門では、樹脂表面に高密着性のコートをいち早く可能といたしました。
反射防止膜であるARコート、反射膜のアルミコートと金コート、さらにハードコートや撥水コートなどバリエーションは多岐にわたります。可視光線波長1本以下の均一した薄膜は高精度プラスチックレンズの機能をさらに向上させます。
真空蒸着装置(バッチ式 BMC800 φ700㎜)2台と分光光度計(日立U-3000)の評価にて試作から量産までクリーンな環境下でコートを行っております。
☆コートサンプルをご希望の方はこちらのFAXフォーマットをご利用いただくと便利です。[PDF] (PDF:161KB)

〔反射防止膜-ARコート 弊社実績値〕
透過率:98~99% レンズ両面コート
硬度:3H~4H
量産数量:月産10万個(※1)

※1 形状、材料等により量産可能数は変動します。
※ ピーク波長(コート特性)はお客様のご指定ができます。
※ 薄膜厚は約0.3㎛程度の均一性のある薄膜ですのでコートを施すことによるレンズ形状に与える光学的影響は軽微です。
※ 弊社でご対応可能な最大サイズは250mm×250mmまでとなっております。
※ 母材の材料による制約はございませんが、形状(傾斜角度) により薄膜の均一性が損なわれる場合がございます。
品質管理
プラスチックレンズを製造する上で精密測定技術が不可欠です。
弊社では輪郭形状測定機、レーザー干渉計、コリメーター、画像測定機、投影機をはじめとした各種測定装置にて精度管理を行っております。

〔光学面測定〕
レンズ面形状の測定やレンズ表面粗さ測定にはMitutoyo社製輪郭形状測定機CS-5000〔分解能0.002㎛(2.0㎚)〕を使用。精密な精度管理を行っております。
フィードバックシステムにて形状補正、レンズ面加工へ反映することにより、より設計値に近いレンズ金型、製品を製造することが可能となっております。
さらにコリメーターやレーザー干渉計、偏光観察器等、光学的測定器にて焦点距離、バックフォーカス、収差等の光学特性を管理しております。また、表面粗さ測定では算術平均粗さ(Ra)、十点平均粗さ(Rz)、最大高さ(Ry)など多くのパラメータによって表すことができます。
※弊社におきましてはRa10nm以下を目標として管理されております。

〔コート特性測定〕
コート特性の分析、測定にはHitachi社製分光光度計U-3000を使用。ピーク波長検出法にてコート特性がお客様の仕様水準に適正しているか評価いたします。
通常の測定波長は400~700㎚域での測定となりますが、特注では800~1500㎚域まで可能となっております。ただし特注測定の場合は測定データの提出は行っておりません。
また、コート密着性の評価方法はテープ ・テスト法(良品、不良品を付着力で判断する場合の検査方法)により管理されております。

〔外観形状測定〕
画像測定機や投影機、各種測定設備にて精度管理を行い、量産レンズ製作においては定時チェック測定を随時行うことにより製品品質の安定性を確保、管理しております。

※弊社ではご納品時に測定シートを添付しております。
【Mitutoyo社製 輪郭形状測定機 CS-5000】